前立腺肥大の薬を飲んでいる人が市販の風邪薬を選ぶ方法【薬剤師が解説】

前立腺肥大の治療薬を飲んでいる方が市販の風邪薬を選ぶ際、成分によっては排尿困難が悪化するリスクがあります。この記事では、ドラッグストアで500件以上の相談を受けてきた薬剤師が、避けるべき成分と安全に選べる成分を一次情報に基づいて解説します。

この記事でわかること(リスト)

  • 前立腺肥大の治療薬を飲んでいる時に避けるべき市販薬の成分
  • 安全に選べる市販薬の成分
  • 受診が必要なサインの見分け方

3行まとめ

  • 避けたい成分:プソイドエフェドリン・フェニレフリン・第一世代抗ヒスタミン(ジフェンヒドラミン・クロルフェニラミンなど)
  • 選びやすい成分:ロラタジン(第二世代抗ヒスタミン)・デキストロメトルファン(咳)・カルボシステイン(去痰)・アセトアミノフェン(発熱・痛み)
  • 受診目安:排尿困難が急激に悪化・尿が全く出ない・38℃以上が3日続く

なぜ避けるのか

交感神経を刺激する成分(α作用)や抗コリン作用を持つ成分は、尿道括約筋を収縮させて排尿困難や尿閉を悪化させる可能性があります。

特に第一世代抗ヒスタミン薬は抗コリン作用が強いため注意が必要です。第二世代抗ヒスタミン薬(ロラタジンなど)は抗コリン作用が弱く、相対的に安全側ですが個人差があります。

該当する薬の一覧

前立腺肥大の治療薬一覧

  • タムスロシン(ハルナール)
  • シロドシン(ユリーフ)
  • ナフトピジル(フリバス)
  • デュタステリド(アボルブ)

薬の名前がわからない方も、夜間頻尿・尿の出が悪い・残尿感で泌尿器科に通院中であれば、上記のいずれかを処方されている可能性が高いです。

市販薬の選び方

パッケージ裏の成分表示を確認して、避けたい成分が入っていないかチェックしてください。成分が複数入った総合感冒薬には避けたい成分が含まれやすいため、単成分の薬を選ぶ方が安全側の判断になります。

点鼻薬については、生理食塩水タイプは安全側ですが、血管収縮タイプは短期間のみの使用にとどめてください。

選びやすい市販薬の例

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受信が必要なサイン

  • 排尿困難が急激に悪化した
  • 尿が全く出ない(尿閉)
  • 38℃以上の熱が3日以上続く
  • 血尿が出る
  • 強い下腹部痛がある
  • めまい
  • 意識がぼんやりする

よくある質問

第二世代抗ヒスタミンなら全部大丈夫ですか?

相対的に安全側ですが個人差があります。心配な場合は薬剤師にご相談ください。

点鼻スプレーは使えますか?

生理食塩水タイプは安全側です。血管収縮タイプの点鼻薬(オキシメタゾリンなど)は連用すると薬剤性鼻炎を引き起こすリスクがあります。

薬剤性鼻炎とは、点鼻薬の使いすぎによって鼻づまりがかえって悪化する状態です。使用する場合は短期間にとどめ、連続使用は避けてください。

総合感冒薬はダメですか?

前立腺肥大の方には単成分の薬をおすすめします。総合感冒薬には避けたい成分が含まれることが多いためです。

夜だけ鼻がつまって眠れない場合はどうすればいいですか?

まず生理食塩水での鼻洗浄を試してください。改善しない場合は薬剤師にご相談ください。

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の判断は必ず医師・薬剤師にご相談ください。本記事にはアフィリエイトリンク(PR)が含まれます。

参考資料

  • PMDA添付文書
  • 厚生労働省「高齢者の医薬品適正使用の指針」
  • 関連学会資料
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