高血圧の治療薬を飲んでいる方が市販の風邪薬を選ぶ際、成分によっては血圧をさらに上昇させるリスクがあります。この記事では、ドラッグストアで500件以上の相談を受けてきた薬剤師が、避けるべき成分と安全に選べる成分を一次情報に基づいて解説します。
この記事でわかること
- 高血圧の治療薬を飲んでいる時に避けるべき市販薬の成分
- 安全に選べる市販薬の成分
- 受診が必要なサインの見分け方
3行まとめ
- 避けたい成分:プソイドエフェドリン・フェニレフリン・dl-メチルエフェドリン
- 選びやすい成分:デキストロメトルファン(咳)・カルボシステイン(去痰)・アセトアミノフェン(発熱・痛み)・ロラタジン(鼻水)
- 受診目安:血圧が普段より著しく高い・頭痛・動悸・息切れが続く・38℃以上が3日続く
なぜ避けるのか
プソイドエフェドリン・フェニレフリン・dl-メチルエフェドリンなどの交感神経刺激成分は、血管を収縮させて血圧を上昇させる可能性があります。
高血圧の方がこれらの成分を含む風邪薬を使用すると、血圧コントロールが乱れるリスクがあるため注意が必要です。
高血圧の治療薬一覧
- アムロジピン(ノルバスク・アムロジン)
- カンデサルタン(ブロプレス)
- オルメサルタン(オルメテック)
- エナラプリル(レニベース)
- アテノロール(テノーミン)
- インダパミド(ナトリックス)
上記は代表的な薬の一例です。処方されている薬が一致しない場合でも、高血圧で通院中であれば必ず主治医または薬剤師に確認してください。
市販薬の選び方
パッケージ裏の成分表示を確認して、交感神経刺激成分が入っていないかチェックしてください。総合感冒薬にはプソイドエフェドリンやdl-メチルエフェドリンが含まれることが多いため、単成分の薬を選ぶ方が安全側の判断になります。
また、NSAIDs(ロキソプロフェン・イブプロフェン)は血圧を上昇させる可能性があるため、解熱鎮痛薬はアセトアミノフェン単成分を選んでください。
選びやすい市販薬の例
本セクションにはアフィリエイトリンク(PR)が含まれます。商品購入時に紹介料が発生する場合があります。効能の断定・優劣表現はいたしません。
受診が必要なサイン
- 血圧が普段より著しく高い
- 強い頭痛
- 動悸
- 息切れが続く
- 38℃以上の熱が3日以上続く
- 手足のしびれ
- 言葉が出にくい
- 意識がぼんやりする
よくある質問
NSAIDsは血圧に影響しますか?
ロキソプロフェン・イブプロフェンなどのNSAIDsは血圧を上昇させる可能性があります。高血圧の方の解熱鎮痛薬はアセトアミノフェン単成分を優先してください。
総合感冒薬は全部ダメですか?
多くの総合感冒薬に交感神経刺激成分が含まれています。成分表示で確認して、避けたい成分が入っていない製品を選んでください。
カフェインは血圧に影響しますか?
カフェインは一時的に血圧を上昇させる可能性があります。カフェインを含む風邪薬は避けた方が安全側の判断になります。
市販の血圧計で測って問題なければ大丈夫ですか?
風邪薬を服用する前後で血圧を測定して、普段より著しく高い場合は服用を中止して医師・薬剤師にご相談ください。
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の判断は必ず医師・薬剤師にご相談ください。本記事にはアフィリエイトリンク(PR)が含まれます。
参考資料
- PMDA添付文書
- 厚生労働省「高齢者の医薬品適正使用の指針」
- 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン」
