この記事を読んでほしい人
高齢の親が便秘で困っており、ドラッグストアで市販の便秘薬を選んであげたいと思っている方
冒頭3行結論
✅ 買う前に確認したいこと まず親のお薬手帳を確認し、腎機能低下・服薬中の薬・既存の便秘薬の使用有無を確認してください。その後、薬剤師に相談してから選ぶことが適切です。
❌ 避けたい対応
- お薬手帳を確認せずに「とりあえず便秘薬」を選ぶ
- 突然の便秘・血便・激しい腹痛を市販薬だけで様子を見続ける
🧑⚕️ 受診が必要なケース
- 突然始まった便秘・急激な変化
- 血便・黒い便
- 激しい腹痛・強い腹部膨満・嘔吐
薬を選ぶ前に親に確認したいこと
ドラッグストアに行く前に、次のことを確認してください。
便秘の内容
- いつから出ていないか
- お腹の痛み・張りはあるか
- 吐き気・嘔吐はあるか
- 血便・黒い便はあるか
- 食事・水分は取れているか
服薬・持病の確認
- 腎機能が低いと言われていないか
- 便秘薬をすでに使っていないか(重複に注意)
- 最近追加された薬・増えた薬はないか(薬剤性便秘の可能性)
- お薬手帳があれば持参する
症状・持病別の選び方

持病・服薬が確認できない場合や軽い便秘の場合
お薬手帳で大きな注意点が確認できず、軽い便秘であれば、整腸薬・食物繊維系・酸化マグネシウムが候補になることがあります。ただし高齢者では持病や服薬を確認してから選んでください。
腎機能が低い親
酸化マグネシウムの長期使用は注意が必要です。購入前に薬剤師に腎機能の状態を伝えてください。酸化マグネシウムを使用中に吐き気・めまい・立ちくらみ・だるさ・脱力・ぼんやりが出た場合は追加で服用せず、すぐに医師・薬剤師へ相談または受診してください。
心疾患・腎機能低下がある親
水分補給の量に注意が必要です。食物繊維系(膨張性下剤)は水分をしっかり摂ることが必要ですが、水分制限を受けている方は自己判断で水分量を大きく増やさずかかりつけ医に確認してください。
すぐに出したいと言っている親
発熱・血便・激しい腹痛・強い腹部膨満がなく、短期間だけ使う場合は、刺激性下剤が候補になることがあります。ただし、繰り返し使う状態が続く場合は自己判断で続けず、薬剤師またはかかりつけ医に相談してください。
刺激性下剤を長期使用している親への注意
センノシド・センナ・ビサコジルなどの刺激性下剤を親が長年使い続けている場合は、一度かかりつけ医に相談することを勧めてください。自己判断で長期使用を続けると、効きにくさを感じたり使用量が増えたりすることがあります。
ドラッグストアで薬剤師に伝えたい3点

- 便秘の内容(いつから・腹痛・血便・嘔吐の有無)
- 服用中の薬・持病(お薬手帳があれば持参。特に腎機能低下の有無)
- 便秘薬の使用状況(すでに何か使っているか・いつから使っているか)
受診を考えるライン
| 症状 | 対応 |
|---|---|
| 突然始まった便秘・急激な変化 | 早めに受診 |
| 血便・黒い便がある | 受診 |
| 激しい腹痛・強い腹部膨満・嘔吐 | 受診 |
| 酸化マグネシウム使用中に吐き気・めまい・立ちくらみ・だるさ・脱力がある | 追加服用せず相談・受診 |
| 市販薬を使っても改善しない | 受診検討 |
| 刺激性下剤を長期使用している | かかりつけ医に相談 |
ドラッグストアでよく聞かれる相談
相談:「腎臓が悪い母が3日便秘している。お腹の張りや吐き気はないが、酸化マグネシウムを買っていっていいか」
迷い:腎臓が悪いと酸化マグネシウムは使えないのか。何を選べばいいか
結論:腎機能が低い方では酸化マグネシウムの長期使用は注意が必要。使用する場合は量・期間について薬剤師またはかかりつけ医に確認することが適切。吐き気・めまい・立ちくらみ・だるさ・脱力などの症状が出た場合は追加で服用せず、すぐに医師・薬剤師へ相談または受診してください。
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この記事の根拠
1. PMDA 酸化マグネシウム製剤 適正使用に関するお願い 酸化マグネシウム製剤について、長期服用・腎臓病・高齢者で高マグネシウム血症が多く報告されており、吐き気・嘔吐・めまい・立ちくらみ・脱力感・脈が遅くなる・ぼんやりするなどの症状に注意するよう案内されています。
参照:PMDA 酸化マグネシウム製剤 適正使用に関するお願い(PDF)
2. PMDA 一般用医薬品 添付文書 酸化マグネシウム・センノシド・ビサコジルなどの一般用医薬品添付文書には、腎機能障害や長期使用に関する相談事項が記載されています。
3. Minds 便通異常症診療ガイドライン2023―慢性便秘症 慢性便秘症の診療や治療薬の考え方について整理されています。
参照:Minds 便通異常症診療ガイドライン2023―慢性便秘症
この記事は薬剤師が執筆・監修しています。個別の症状や服用中の薬については、かかりつけの薬剤師または医師にご相談ください。

