高齢者の頭皮のかゆみ・フケ、乾燥?それとも脂漏性皮膚炎?市販シャンプーの選び方を薬剤師が解説

高齢女性が頭皮のかゆみとフケを気にし、乾燥と脂漏性皮膚炎の違いを確認するイラスト 持病がある方の市販薬選び

この記事を読んでほしい人:頭皮のかゆみ・フケが気になる高齢者ご本人、その様子に気づいたご家族

冒頭3行結論

✅ 知っておきたいこと:頭皮のかゆみ・フケは、「乾燥」と「脂漏性皮膚炎」のどちらかが原因のことが多く、見分け方の目安があります。

❌ 注意したいこと:「白くてパラパラ、赤みなし」なら乾燥、「黄色くてベタベタ、赤みあり」なら脂漏性皮膚炎を疑うのが大まかな目安とされています。原因によって適した市販品が異なります。

🧑‍⚕️ 高齢者特有の注意:加齢に伴う皮膚バリア機能の低下により、乾燥と脂漏性皮膚炎の両方が起こりやすいとされています。市販薬を2週間以上使っても改善しない場合は、皮膚科への相談を検討してください。

頭皮のかゆみ・フケの原因は主に2つ

高齢者の頭皮のかゆみやフケを引き起こす乾燥、加齢、洗いすぎ、脂漏性皮膚炎を示した図解

頭皮のかゆみ・フケの原因として多いのが、「乾燥」と「脂漏性皮膚炎」です。

加齢や冬の乾燥により皮膚のバリア機能が低下すると、細かいひび割れや網目状のしわが生じ、かゆみを伴うことがあります。一方、脂漏性皮膚炎は、マラセチアという皮膚常在菌や皮脂の増加、ホルモンバランスの変化が関係しているとされ、頭皮や顔、耳のまわりなど皮脂の分泌が多い部分に、かゆみや赤み、フケのような皮むけが現れる慢性的な皮膚の炎症です。

大まかな見分け方として、「白くてパラパラしたフケで赤みがない」場合は乾燥、「黄色っぽくベタベタしたフケで赤みがある」場合は脂漏性皮膚炎を疑うとされています。高齢者では加齢に伴うバリア機能の低下により、乾燥と脂漏性皮膚炎の両方が発生しやすい傾向があるとされています。

市販品でできること・できないこと

頭皮の症状に合わせた薬用シャンプーやローションの選び方と日常ケアを示した図解
  • 乾燥によるかゆみの場合:保湿成分配合のシャンプーや頭皮用ローション
  • 炎症を伴う場合:ステロイド外用薬
  • アレルギー性のかゆみの場合:抗ヒスタミン成分配合の製品

市販の薬用シャンプーでも、自分の頭皮の状態に合った商品を選べば十分な改善が期待できるとされています。ステロイド外用薬を使う場合は、添付文書に記載された1回の使用量・1日の使用回数を守ることが大切です。

ただし、原因が乾燥か脂漏性皮膚炎か自己判断が難しい場合や、市販品を試しても改善しない場合は、無理に自己判断を続けず皮膚科に相談することをおすすめします。

こんなときは皮膚科へ

黄色くベタつくフケや赤み、強いかゆみなど脂漏性皮膚炎の特徴を示した図解
  • 症状が2週間以上続く、または悪化する
  • フケが大量に出る、黄色っぽいかさぶたがある
  • 赤みや湿疹が広がっている
  • かき壊して出血している
  • 市販薬・市販シャンプーを使っても改善しない

医療機関に伝えたい3つのこと

頭皮の赤みや大量のフケ、かき壊しなど皮膚科を受診したい症状を示した図解
  • いつから、どんなフケ・かゆみか(色や状態、赤みの有無)
  • 使ってみた市販品とその効果
  • 頭皮以外(顔、耳のまわりなど)にも症状があるか

よくある質問

Q. フケが気になるので、薬用シャンプーを使っていますが、なかなか改善しません。

A. 乾燥・脂漏性皮膚炎のどちらが原因かによって適したシャンプーが異なります。2週間以上使っても改善しない場合は、自己判断を続けず皮膚科に相談することをおすすめします。

Q. 頭皮に赤みとかゆみがあり、フケが黄色っぽいです。何が原因ですか?

A. 黄色っぽくベタベタしたフケと赤みは、脂漏性皮膚炎の可能性があるとされています。自己判断でステロイド外用薬を使い続けず、症状が続く場合は皮膚科での相談をおすすめします。

まとめ

  • 頭皮のかゆみ・フケは主に「乾燥」と「脂漏性皮膚炎」が原因で、フケの色や赤みの有無で見分ける目安があります
  • 高齢者は加齢によるバリア機能の低下で、乾燥と脂漏性皮膚炎の両方が起こりやすいとされています
  • 市販品は原因(乾燥・炎症・アレルギー性)に応じて選ぶことが大切です
  • 症状が2週間以上続く、悪化する、市販品で改善しない場合は皮膚科に相談しましょう

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の症状については、医師にご相談ください。(最終確認日:2026年7月27日)

参考文献

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